産業廃棄物とは?処分の流れを初心者向けにわかりやすく解説

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産業廃棄物とは?処分の流れを初心者向けにわかりやすく解説
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2020年12月3日

産業廃棄物とは?処分の流れを初心者向けにわかりやすく解説

事業活動を行う中で必ず発生する廃棄物のうち、法律で厳格に管理されているものが産業廃棄物であり、処分方法や流れを誤ると事業者自身が責任を問われる可能性があります。

産業廃棄物は業者に処分を委託できる一方で、排出事業者が最終処分まで責任を負うという原則があります。
今回ご紹介する処分の流れを理解せずに法令違反につながり、実際に処分を受けた企業もありました。

この記事では、産業廃棄物とは何かという基本的な考え方から、実務で必要となる処分の流れの全体像までをわかりやすく解説します。

【基礎知識】産業廃棄物とは?

産業廃棄物とは、事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、廃棄物処理法で定められた種類のものを指し、一般廃棄物とは明確に区別されています。

廃プラスチック類、金属くず、木くず、汚泥、がれき類などが代表例であり、同じ物でも事業活動から出た場合は産業廃棄物になる点が重要です。

>産業廃棄物って一体何?

なぜ「排出事業者責任」が重要なのか

産業廃棄物の処分では、廃棄物を排出した事業者が最終処分まで責任を負うという排出事業者責任の考え方が基本となっています。

処理を許可業者に委託していても、不適正処理や不法投棄が発生した場合には排出事業者も責任を問われるため、処分の流れを把握しなければいけません。

産業廃棄物の処分の流れ全体像

産業廃棄物の基本的な処分は、排出・収集運搬・中間処理・最終処分という4つの工程で構成されていて、それぞれに役割と責任があります。

この4つの工程を理解することで、自社がどの工程まで関与し、何を確認すべきかが明確になるため適正な処理につながります。

処分の流れを理解しないと起きるリスク

業者を十分に確認せず安易に任せきりにしてしまうと、無許可業者への委託やマニフェストの管理不備などが起こります。
その結果、行政指導や罰則の対象になる可能性があるため事業の継続に影響するリスクも無視できません。

業者に丸投げしてはいけない理由

産業廃棄物の処分は委託できますが、処分責任そのものは排出事業者から移らない点が重要です。
上記でも説明した通りトラブルの元になるため、排出事業者と処分業者は二人三脚で処分が完了するまで確認や協力体制を続けるべきです。

産業廃棄物の処分の流れをステップ別に解説

① 排出(事業者が最初にやるべきこと)

排出とは、産業廃棄物が事業所から発生する段階を指し、分別や保管方法の適正管理は排出事業者の責任です。
廃棄物が飛散・流出・悪臭を発生させないよう管理することは、法令で定められた基本的な義務となっています。

② 収集運搬(許可業者に委託する工程)

収集運搬は、産業廃棄物を処理施設まで運ぶ工程で都道府県知事などの許可を受けた業者のみが行えます
排出事業者は、許可の有無・品目・委託契約内容を必ず確認する必要があり、確認不足は違反につながります。

③ 中間処理(減量・無害化の役割)

中間処理とは、破砕や焼却などにより産業廃棄物の量を減らし、無害化や再資源化を行う工程です。
この工程により最終処分量が減り、環境負荷を抑える重要な役割を果たしています。

>中間処理とは

④ 最終処分(処分のゴール)

最終処分は埋立処分などを行う工程で、ここまで完了して初めて産業廃棄物の処分が終了します
排出事業者は最終処分まで適正に行われたかを確認する責任があることを忘れてはいけません。

処分の流れとマニフェスト制度の関係

マニフェスト制度は産業廃棄物が排出から最終処分まで適正に処理されたかを確認する管理制度です。
紙マニフェストと電子マニフェストがあり、いずれの場合も排出事業者による管理が義務付けられています

>マニフェストとは

マニフェストで確認すべきポイント

マニフェストは、産業廃棄物が排出から最終処分まで適正に処理されたことを確認するための重要な管理書類であり、排出事業者には内容を確認する責任があります。
最終処分まで完了しているかを確認し、各工程の処理内容や数量、日付に誤りがないかを必ずチェックすることが必要です。

また、返却期限が守られているか、紙・電子いずれの場合も処分完了が確認できる状態かを確認することが求められます。
確認を怠ると管理不備と判断され、不適正処理や不法投棄が発生した際に排出事業者の責任が問われる可能性があります。

まとめ

産業廃棄物とは事業活動に伴って発生する廃棄物であり、法律に基づいた処分のルールと流れを守ることが不可欠です。

排出事業者は排出から最終処分までの流れを把握し、適正処理が行われているかを確認する責任があります。
処分のルールや流れを正しく理解することが、法令違反やトラブルを防ぐ最も確実な対策になるので重要なポイントはしっかりと押さえておきましょう。

産業廃棄物の処分の流れ

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