「紙くずって産業廃棄物ですか?」と聞かれて、即答できますか。
私は正直に言うと、最初は自信がありませんでした。
オフィスの紙と建設現場の紙で扱いが違うと知ったとき、法律の難しさに戸惑いました。
この記事では、発生場所という視点から判断基準を整理し、迷わず区分できる考え方を解説します。
紙くずが産業廃棄物になるかどうかは「発生場所」で決まる3つのルール

この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- ✅そもそも紙くずとは何か
- ✅産業廃棄物と一般廃棄物の違い
- ✅オフィスで出る紙の扱い
紙くずが産業廃棄物に該当するかどうかは、紙そのものの種類よりも「どこで発生したか」です。
まだ産業廃棄物について慣れていない方は、素材や量で区分が決まると思いがちです。
しかし、実際は業種や発生工程が判断のカギになります。
ここではまず基本的な考え方をまとめて、なぜ発生場所がポイントになるのかを解説します。
そもそも紙くずとは?初心者や未経験者でもわかる定義
紙くずとは使用や加工の過程で不要になった紙類を指します。
コピー用紙、段ボール、包装紙、印刷ミスの紙などが代表例です。
ただし、法律上は単に「紙」という素材だけで判断するわけではありません。
廃棄物処理法では、特定の業種から排出される紙くずを産業廃棄物として定めています。
ここでポイントなのは、「どの事業活動から発生したか」ということで紙そのものに問題はありません。
家庭から出る紙は一般廃棄物ですが、建設業や製造業など特定業種から出る紙くずは産業廃棄物になります。
私も最初は「紙は全部同じではないのか」と思っていました。
しかし、区分は素材ではなく発生元で決まると知り、ようやく理解することができました。
産業廃棄物と一般廃棄物の違いとは?をわかりやすく解説します
産業廃棄物と一般廃棄物の違いは、「誰の事業活動から出たか」で決まります。
産業廃棄物は、法律で定められた業種から排出される廃棄物を指します。
紙くずの場合、建設業や製造業、印刷業など特定業種から出たものは産業廃棄物に分類されます。
一方で、オフィス業務などそれ以外の事業活動から出る紙くずは、事業系一般廃棄物になるのが原則です。
私は当初、「会社から出ればすべて産業廃棄物」と誤解していました。
しかし実際は業種限定であり、ここを理解しないと判断を誤りトラブルにつながる可能性も。
区分を間違えると契約や処理方法が変わるので、まずは業種の確認が出発点になります。
筆者も混乱した「オフィスの紙はどうなるの?」問題
オフィスで出るコピー用紙やメモ用紙は、原則として事業系一般廃棄物に分類されます。
すべての紙くずが産業廃棄物になるわけではありません。
私が最初に混乱したのは、会社から出る紙は全て産業廃棄物だと思い込んでいたことです。
先輩に確認したところ、「弊社は建設業ではないので一般廃棄物」と説明を受けました。
この経験から学んだのは、素材ではなく業種が判断のポイントになるという点です。
発生場所と業種を確認するだけで、区分はかなり明確になります。
迷ったときは、「この紙はどの事業活動から出たか」と確認を怠らないことです。
産業廃棄物に該当する主な紙くず一覧
■建設業由来の紙くず
- ✅資材の梱包用段ボール
- ✅養生紙
- ✅壁紙の端材
- ✅セメント袋などの紙製包装材
- ✅工事現場で使用した紙類
■印刷業由来の紙くず
- ✅印刷ミスの用紙
- ✅断裁くず
- ✅試し刷りの紙
- ✅印刷工程で発生した余剰紙
■製造業由来の紙くず
- ✅製品梱包材
- ✅包装用クラフト紙
- ✅製造工程で発生した紙端材
- ✅出荷前の検品で除外された紙製品
■その他の特定業種由来
- ✅パルプ製造工程の紙くず
- ✅新聞・出版業の工程紙くず
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紙くずが産業廃棄物になる具体例を挙げると見えてくる判断のポイント

実際にどのようなケースで紙くずが産業廃棄物になるのかを具体例で解説します。
定義だけでは理解しづらい部分も、事例で見ると一気にイメージがつかみやすいと思います。
特に初心者や未経験者の方は「自分の会社の場合はどうなるのか」で迷うはずです。
ここでは建設業や製造業など代表的なケースを取り上げ、判断のポイントを明確にします。
また、私自身が現場で聞いた話や勘違いしていた事例も交えながら解説します。
具体例を知ることで考え方や判断が自然に身につくと思います。
建設現場で出る紙くずはなぜ産業廃棄物になるのか
建設現場で発生する紙くずは、原則として産業廃棄物に分類されます。
これは廃棄物処理法で、建設業から排出される紙くずが産業廃棄物と定められているためです。
例えば、資材の梱包材や養生紙、工事に伴って出た紙類などが該当します。
家庭ごみの延長ではなく、建設工事という事業活動から出ている点が判断基準になります。
以前、現場で出た大量の段ボールを一般ごみで出せないかと相談されたことがあります。
しかし建設業からでてる以上、産業廃棄物として処理する必要があると説明されました。
このように、同じ段ボールでも発生場所が変われば区分も変わります。
まずは業種を確認することが最初の判断材料になります。
印刷業・製造業で出る紙くずの扱い
印刷業や製造業から出る紙くずも、原則として産業廃棄物に該当します。
これは、廃棄物処理法施行令で特定業種から排出される紙くずが産業廃棄物と定められているためです。
例えば、印刷ミスの用紙や断裁くず、製品加工時に発生した包装紙などが該当します。
単なるオフィスのコピー用紙とは異なり、事業活動そのものから生じている点が重要です。
私が相談を受けたケースでは、販売用に製造していた紙製品の廃棄をどう扱うかで迷っていました。
「売り物だった紙でも、事業活動から出たなら産業廃棄物になります」と説明され、ようやく理解できました。
このように、紙の用途よりも発生工程が判断のポイントになります。
業種と工程をセットで確認する習慣が大切です。
シュレッダー紙はどちら?よくある誤解を解説
シュレッダーで細断した紙は、すべて産業廃棄物になるわけではありません。
区分はシュレッダー処理という行為ではなく、どの事業活動から出たかで決まります。
一般的なオフィス業務で発生した書類を細断した場合は、事業系一般廃棄物に該当します。
一方で、建設業や製造業など特定業種の事業活動から出た書類であれば産業廃棄物になります。
私も以前「細かくしたら産業廃棄物になるのでは」と思い込みをしていたので、先輩に確認すると「細断の有無は関係ない」との回答をいただきました。
重要なのは紙の形状ではなく発生元です。
迷ったときは、業種と発生工程を確認することが判断の近道になります。
区分を間違えないために知っておきたい2つの判断ポイント
紙くずの区分は難しく感じますが、実は判断の流れはシンプルです。
重要なのは「業種」と「発生工程」の2点を確認することです。
私は以前、なんとなく素材や量で判断してしまい、後からいろいろと手間になりました。
しかしこの2点を確認するようになってからミスが大きく減りました。
ここでは初心者や未経験者でもすぐに実践できる判断方法を解説します。
自社のケースに当てはめながら読み進めてみてください。
ポイント1:自社の業種を確認する
最初に確認すべきなのは、自社の業種です。
紙くずが産業廃棄物に該当するかどうかは、業種によって決まるからです。
建設業、製造業、印刷業など法律で定められた業種に該当する場合、その事業活動から出た紙くずは産業廃棄物になります。
一方で、単なる事務作業中心の会社であれば、紙くずは事業系一般廃棄物になるのが原則です。
私も最初は会社名と廃棄物だけで判断していました。
しかし実際には、許可区分や事業内容まで確認する必要があると知りました。
まずは会社の主たる事業が何かを理解することが第一歩です。
ここを曖昧にすると、その後の判断もぶれてしまいます。
ポイント2:どの工程で発生したかを確認する
次に確認するのは、紙くずがどの工程で発生したかです。
同じ会社でも、発生場所によって区分が変わることがあります。
例えば建設会社であっても、現場で出た梱包材は産業廃棄物になります。
一方で、本社オフィスで出たコピー用紙は事業系一般廃棄物になるのが原則です。
私もこの違いを知らず、すべて同じ扱いにしてよいと思っていました。
しかし先輩から「発生場所が違えば区分も変わる」と説明を受けて、認識を改めました。
業種だけで判断せず、発生工程まで掘り下げることが大切です。
この視点を持てば誤った処理を防ぐことができるでしょう。
判断に迷ったときに筆者が確認していること
判断に迷ったときは、自分だけで抱え込まないことが大切です。
私は次の3点を確認するようにしています。
- ✅自社の事業区分は何か
- ✅その紙はどの業務から発生したか
- ✅自治体や委託業者の見解はどうか
以前、付属品が付いた紙のバインダーをそのまま古紙回収に出してよいのか迷いました。
金具が付いているため、分別が必要だと指摘され、素材確認の重要性を学びました。
また、販売していた紙製品の廃棄についても再資源化できるのか悩んだ経験があります。
結果として、業種と発生工程を確認したうえで専門家や業者などに確認するのが最も確実です。
不安なときほど、確認のプロセスを踏むことです。
それが結果的にリスク回避につながります。
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紙くずの処理方法を知ると見えてくる3つの選択肢
紙くずは区分を理解するだけでなく、適切な処理方法を知っておくべきです。
処理方法は主に「再資源化」「焼却」「埋立」の3つに分かれます。
どの方法が選ばれるかは、紙の状態や汚れの有無、機密性などによって変わります。
私は以前、付属品付きの紙製品をそのまま古紙回収に出せると思い込んでいました。
しかし実際には分別や前処理が必要な場合があります。
ここではそれぞれの処理方法の考え方をまとめて、判断の目安を解説します。
再資源化(リサイクル)の考え方
紙くずは状態が良ければ、再資源化が優先されます。
古紙として回収され、新しい紙製品の原料に再利用される仕組みです。
ただし、すべての紙がそのままリサイクルできるわけではありません。
油や汚れが付着している場合や、金具・プラスチックなど異物が付いている場合は分別が必要です。
私が迷った付属品付きバインダーも、金具を外せば古紙として出せると教わりました。
素材の確認と分別が前提になることをこの時に初めて理解しました。
再資源化は環境面でもコスト面でも有効な選択肢です。
まずはリサイクル可能かを検討する姿勢が大切になります。
焼却・埋立になるケース
紙くずでも、すべてが再資源化できるわけではありません。
汚れがひどいものや、水濡れしているものは焼却処理になる場合があります。
例えば、油が付着した包装紙や食品残さが混ざった紙類は、古紙としての品質を保てません。
この場合は中間処理施設で焼却され、場合によっては最終処分場に埋立されます。
以前、現場で雨に濡れた段ボールをそのまま古紙回収に出そうとして止められたことがあります。
品質基準を満たさないと再資源化できないと知り、分別の重要性を実感しました。
リサイクルを前提に考えつつ、状態によって処理方法が変わることを理解しておきましょう。
区分と同じく、紙の状態確認も重要な判断材料になります。
機密情報がある紙の処理で注意したいこと
機密情報が含まれる紙は、通常の古紙回収とは別の配慮が必要です。
情報漏えいのリスクを防ぐため、溶解処理や証明書付きの回収サービスを利用する方法があります。
私も一度、顧客情報が記載された書類をどう処理すべきか迷いました。
単にシュレッダーにかければ十分だと思っていましたが、処分されるまでは情報漏洩のリスクがあると教わりました。
特に事業活動から出た書類の場合、産業廃棄物に該当するケースもあります。
区分と情報管理の両面から考えることを意識するようにしましょう。
処理コストだけで判断せず、情報保護の観点も含めて安全な方法を選ぶべきです。
安心して廃棄できる体制を整えることが、結果的に会社の信頼を守ります。
初心者や未経験者が押さえておくべき「間違えやすいポイント」まとめ

紙くずの区分は理解したつもりでも、細かい部分で迷いやすいものです。
特に最初は素材や量だけで判断してしまいがちです。
しかし実際は、業種と発生工程が最も重要な基準になります。
ここを外すと、誤った処理や契約につながる可能性があります。
私自身も、思い込みで判断して後から確認し直した経験があります。
最後に、特に間違えやすいポイントをまとめます。
段ボールは必ず産業廃棄物?
段ボールは必ずしも産業廃棄物になるわけではありません。
区分は素材ではなく、どの事業活動から出たかで決まります。
建設現場で出た梱包用段ボールは、原則として産業廃棄物に該当します。
一方で、一般的なオフィスで発生した段ボールは事業系一般廃棄物になるのが通常です。
私は以前、「段ボール=産業廃棄物」と思い込んでいました。
しかし業種によって扱いが変わると知り、考え方を修正しました。
大切なのは、段ボールという名称ではなく発生元です。
まずは業種と工程を確認することが基本になります。
筆者が学んだ“なんとなく判断”の危険性
紙くずの区分で最も危険なのは、「たぶん大丈夫だろう」という判断です。
私も担当になった当初は、前例に倣って処理していれば問題ないと思っていました。
しかし実際には、業種や発生工程を確認せずに処理していたケースもありました。
後から調べ直し、正しい区分を知って冷や汗をかいた経験があります。
廃棄物の扱いは、知らなかったでは済まない場面もあります。
だからこそ、曖昧なときは必ず確認する姿勢が重要です。
- ✅業種を確認する。
- ✅発生工程を確認する。
- ✅迷ったら自治体や業者に相談する。
この基本を守るだけで、判断ミスは大きく減らせます。
私自身も今は、この手順を徹底するようにしています。
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産業廃棄物「紙くず」とは?のまとめ
紙くずが産業廃棄物になるかどうかは、素材ではなく「業種」と「発生工程」で決まります。
初心者や未経験のうちは素材や量に目が向きがちですが、ポイントを押さえれば理解できます。
最後に、重要ポイントをまとめます。
- ✅紙くずの区分は「発生場所」が最重要基準
- ✅建設業や製造業など特定業種の紙くずは産業廃棄物になる
- ✅オフィス業務由来の紙は原則として事業系一般廃棄物
- ✅量ではなく業種と工程で判断する
- ✅迷ったら自治体や委託業者へ確認する
私自身、最初は何度も迷い、調べ直し、確認を重ねてきました。
しかし判断の基準を理解してからはミスが減りました。
紙くずは身近な廃棄物ですが、扱いを誤るとリスクにもなります。
まずは業種と発生工程を確認するところから始めてみてください。
正しく理解することが、安心して業務を進める第一歩になります。
紙くずについてよくある質問と回答
Q1:会社から出る紙くずはすべて産業廃棄物ですか?
いいえ、すべてが産業廃棄物になるわけではありません。
区分は「どの業種から発生したか」で決まります。
建設業や製造業など法律で定められた業種から出た紙くずは産業廃棄物になります。
一方で、一般的なオフィス業務から出た紙は事業系一般廃棄物です。
まずは自社の業種を確認することが重要です。
Q2:段ボールは必ず産業廃棄物になりますか?
段ボールも発生元によって扱いが変わります。
建設現場で出た段ボールは産業廃棄物に該当します。
しかし、事務所で商品を受け取った際に出た段ボールは、事業系一般廃棄物になるのが原則です。
素材ではなく業種と発生工程で判断します。
Q3:シュレッダーにかけた紙は産業廃棄物になりますか?
シュレッダー処理の有無は区分に影響しません。
どの事業活動から出たかが判断基準です。
一般オフィス業務由来であれば事業系一般廃棄物になります。
特定業種の事業活動から出た書類であれば産業廃棄物です。
細かくしたからといって自動的に区分が変わるわけではありません。
Q4:付属品がついた紙のバインダーはリサイクルできますか?
金具やプラスチックが付いたままでは、古紙として回収できない場合があります。
リサイクルするには、異物を取り外して分別することが基本です。
金具を外せば古紙として出せるケースが多いですが、自治体や回収業者の基準を確認することが安全です。
分別の手間が、再資源化の可否を左右します。
Q5:少量の紙くずなら一般ごみで処理してもよいですか?
量が少なくても区分は変わりません。
業種と発生工程が判断基準になります。
特定業種から出た紙くずであれば、少量でも産業廃棄物として処理する必要があります。
「少しだから大丈夫」という判断は避けることが重要です。



