18Rとは?循環型社会を実現する次世代の環境行動について

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18Rとは?循環型社会を実現する次世代の環境行動
産業廃棄物 用語集

2026年1月15日

18Rとは?循環型社会を実現する次世代の環境行動について

18Rとは単なる環境スローガンではなく、企業や自治体がこれからの資源制約社会を生き抜くための考え方です。

3Rや5Rが「ごみの減らし方」に対し、18Rは「そもそもごみを出さない方法」を問います。
SDGs、ESG、脱炭素などといった言葉が急増し、現場では何を基準に判断すべきかが分かりにくくなっています。

その中で18Rは環境対応をバラバラな施策ではなく、経営と結びついた一つの考え方としての共通言語になります。
本記事では18Rの意味と3R・5Rとの違い、我々や企業・自治体がどう実行していけばよいかを解説します。

18Rとは?何かをわかりやすく一言でいうと何なのか

18Rとは何かを一言でいうと何なのか

この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。

  • ✅18Rが何を指す概念なのか
  • ✅なぜ3Rや5Rでは足りなくなったのか
  • ✅「ごみ」ではなく「資源」という視点の重要性

18Rとは何かを一言でいうと「ゴミをそもそも出さない社会構造を作る」という考え方で、物や資源を無駄にする前に消費者が購入前に本当に必要なのか考えること(Rethink)があったり、自然を楽しむ(Recreate・React)など細かいことや幅広い行動範囲もあります。

3Rや5Rが廃棄物処理や削減の枠組みだったのに対し、18Rはモノや資源を無駄にしないために社会全体として何ができるかということです。

そのため18Rは環境対策であると同時に、企業のコスト構造やビジネスモデルにも直接影響を与える考え方になります。
18Rが生まれた背景とその本質的な意味を整理し、なぜ「次世代の環境行動」と呼ばれているのかを明確にします。

R 意味 内容
Reduce 減らす 資源やごみの発生量を最小限にする(例:使い捨てを避ける)
Reuse 再使用 物を繰り返し使う(例:フリーマーケットに出す)
Recycle 再資源化 材料として再利用する(例:簡単に捨てずにリサイクルできないか検討する)
Refuse 断る 不要な物は受け取らない(例:マイバックを使うなど)
Repair 修理 壊れた物を直して使い続ける(例:PC・時計・衣類など)
Reform 改良する 作り直す(例:家・洋服など作り直せるもの)
Rebuy 再購入 リサイクル・リユース品を購入・利用する(例:中古本・図書館の利用など)
Return・Returnable 戻す 再利用できるものなど購入先に戻す(例:空き瓶・ユニクロなど)
Refine 分別する ごみは分別する(例:自治体のルールを確認する)
Regeneration 再生品 再生品の購入・使用する(例:紙・トイレットペーパーなど)
Rethink 再考 本当に必要かを考え直す(例:特にセール品や安いものなど)
Rental 借りる 必要なものを購入ではなくレンタルする(例:カーシェアなど)
Right Disposal 正しく捨てる ルールに合わせてごみを捨てる
Remix 再編集 製品を作るときに再利用できるものと組み合わせる(例:PCなど)
Reconvert to Energy エネルギー再変換 ごみ処理の熱をエネルギーにする(例:温水プールなど)
Recreate 楽しむ 自然を守りながら楽しむ(例:自然の中で学習・体験するなど)
React 響き合う 自然のなかで楽しめるよう行動する(例:バードウォッチングや観察など)
Restore 復元する 自然を復元させる活動をする(例:植樹・ゴミ拾いなど)

いかがでしょうか?皆さんはどのくらいの行動をされていますでしょうか?
自分は全くできていないというか、18Rという言葉を最近、知ったばかりで(汗)…これから実践していきます。

と言いつつ、マイバックを使ったり、ブックオフで本を買ったり、自炊したりと微々たることですが見つめ直すとまったくやっていないわけではないですね。

今年は、Recreate・React・Restoreができるように時間を作ってやっていきたいと思っています。

3Rから18Rへと広がった本当の理由

18Rが生まれた最大の理由は、3Rや5Rだけでは資源問題を解決できなくなったからです。

従来の枠組みは出てきたごみをどう減らすかに焦点を当てており、リサイクルの限界や資源の消費スピード、環境負荷を抑えきれなくなったことが背景にあります。

たとえば、リサイクルしにくい複合素材の製品が大量に市場に出回れば、回収しても再資源化のコストが膨らみます。
そこで、作る前から「直せるか」「分解できるか」「再利用できるか」を設計に組み込む必要が生まれました。

この設計思想を可視化し、資源を無駄にしない社会構造へ移行するための共通言語として落とし込むことができます。
これは生産とリサイクルの一例でしたが、18Rはゴミにしないためにはどんなことができるかという考えがメインです。

18Rは「ゴミの話」ではなく「資源の話」

18Rを正しく理解するには「ごみ」の概念を考え直す必要があります。
18Rが扱っているのは廃棄物ではなく、使い終わった後も価値を持つ資源です。

たとえば、使用済みの製品は廃棄物ではなく再販売や再製造の原料になり得ます。
この考え方はEUのサーキュラーエコノミー政策※や日本の資源循環戦略とも一致しています。

環境省も廃棄物処理から資源循環への転換を明確に打ち出しています。
18Rはこの政策転換を現場で実行するための考え方で、環境対応をコストから投資へ変える基盤になります。

※サーキュラーエコノミーとは、資源を使い捨てず、何度も循環させて価値を保ち続ける経済の仕組みです。

3R・5Rと18Rは何がどう違うのか

3R・5Rと18Rの違いを一言でまとめると、対象としている範囲の広さと経済への影響にあります。

3Rと5Rは主に廃棄物が発生した後の行動を整理する枠組みでしたが、18Rは製品の企画や設計、流通、回収、再利用だけでなく、消費者の環境活動(ボランティアや再利用などの意識)までを含みます。

そのため18Rは環境活動であると同時に企業のコスト構造や収益モデルにも影響を与える考え方になります。
ここでは3R・5Rが持つ役割を整理したうえで、なぜ18Rが「次の段階」として必要とされているのかを明らかにします。

3Rと5Rは削減と再利用の枠組み

3Rと5Rの本質は出てしまった廃棄物をいかに減らし、再利用するかにありました。
Reduceで発生量を抑え、Reuseで使い回し、Recycleで資源として再生するという流れは廃棄物処理政策の基礎として長く機能してきました。

5RでRefuseやRepairが加わったことで無駄な消費を避け、製品寿命を延ばす考え方も強まりました。
ただし、5Rでは製品が最初から大量の資源を使って作られている点やリサイクルしにくい設計の問題までは対応できません。

その結果、回収コストや処理負担が増え、企業や自治体の財政を圧迫するケースも生まれています。

18Rは経済と環境を同時に動かす仕組み

18Rが従来のRと決定的に違うのは、環境対策を経済活動の中に組み込む設計になっている点です。
たとえば、RentalやRemix、Rebuyといった項目は使用済みの製品や商品を新たな収益源に変えることやレンタルやシェアは必要以上の生産を抑える考え方です。

これは単なるごみ削減ではなく、資源を何度も価値として循環させ、消費を抑えるビジネスモデルです。
EUの循環経済政策でも製品の回収や再製造を企業の責任として組み込む動きが進んでいます。

18Rはこうした環境政策と企業活動をつなぐ実践的なアプローチとして使うことができます。

18Rの中身をどう理解すればいいのか

18Rの中身をどう理解すればいいのか

18Rを理解するうえで重要なのはすべてのRを同時に実行する必要はないという点です。
18Rはチェックリストではなく、資源を無駄にせずどのように循環させるかを考えるためのものです。

企業や自治体は事業や地域特性に合わせ、消費者はなにができるのかを考え、どのRを活動に入れられるか検討しましょう。
18Rを業務や行動・活動に落とし込むための考え方とR同士の役割の違いを解説します。

18Rは全部やるためのものではない

18Rは「18個すべてを実行しなければならない規則」ではありません。
重要なのは自社や地域の事業構造、個人の生活基準に合ったRを選び、効果的に組み合わせることです。

たとえば製造業であればRemixやRegeneration、飲食業ではRefuseやReduceが影響を与えます。
この柔軟性があるからこそ、18Rは業種や規模の違う組織でも共通言語として使えます。

18Rは優劣をつける仕組みではなく、資源循環の選択肢を可視化するための考え方なのです。

Rには「優先順位」と「役割」がある

18Rの中ではすべてのRが同じ価値を持つわけではありません。
一般にRefuseやReduceのように資源の使用そのものを抑えるRは、Recycleよりも環境負荷が小さくなります。

これは環境省やEUの資源循環政策でも、問題の根源(製品を作る・買う前)が重視されていることから確認できます。
一方でRentalやRebuyのようなRは経済的な価値を生み出す役割を担います。

18Rを使いこなすとはこれらの役割と優先度を理解し、最適な組み合わせを設計することを意味します。

なぜ今の時代に18Rが必要とされているのか

18Rが注目されている背景には単なる環境意識の高まりだけではなく、世界経済そのものの変化があります。
資源価格の上昇、地政学リスク、脱炭素政策の加速などが重なり、資源を使い捨てる経済モデルは成り立たなくなっています。

その中で18Rは環境対策と経済合理性を同時に満たす考え方として機能します。
なぜ今の時代に18Rが不可欠なのかを国際動向と政策の流れから説明します。

資源価格の高騰と国際競争

世界的に資源価格が上昇していることは18Rが必要とされる大きな理由の一つです。
金属、プラスチック、エネルギー資源は、地政学リスクや需要増加の影響を強く受けています。

資源を多く輸入に頼る日本企業にとって、使用済み製品を再び資源として活用できるかどうかは競争力に直結します。
EUでは資源の域内循環を重視し、回収や再製造を政策的に後押ししています。

18Rはこうした国際競争の中で資源を確保するための実践的な活動になります。

脱炭素とサーキュラーエコノミーの流れ

脱炭素と資源循環は別々のテーマではなく密接に結びついています。
新たな資源を採掘し製品を作るほど、CO₂排出は増えるため、資源を何度も使う方が排出削減につながります。

EUのサーキュラーエコノミー政策ではリサイクルだけでなく、再利用や再製造を優先する仕組みが導入されています。
日本でも環境省や経済産業省が資源循環と脱炭素を一体で進める方針を示しています。

18Rはこれらの政策を現場の判断に落とし込むための共通言語として認識させていきましょう。

企業や自治体は18Rをどう使えばいいのか

企業や自治体は18Rをどう使えばいいのか

18Rの価値は理論を知ることではなく、実務や業務にどう落とし込むかにあります。
企業や自治体が直面しているのは、環境対応とコストと業務効率を同時に満たすことです。

18Rはその判断をするための考え方として使うことで初めて意味を持ちます。
自社や地域の事業構造に合わせて18Rをどう選び、どう経営に結びつけるかを説明します。

自社に関係するRを見つける方法

18Rを実務や活動で使う第一歩は、自社の事業フローに当てはめて考えることです。
製品の企画、調達、製造、販売、回収という流れの中でどこに無駄な資源消費があるかを洗い出します。

たとえば、包装が過剰であればRefuseやReduceが重要になり、修理が可能ならRepairやReformが有効になります。
このようにRを業務プロセスに対応させることで、環境施策は具体的な改善策に変わります。

18Rは現場の課題を体系的に精査するためのチェック項目として利用することもできます。

18Rを経営とコスト削減につなげる視点

18Rを導入することで環境対応はコストではなく経営改善の手段になります。
たとえば、回収と再販売を組み合わせれば、廃棄コストを削減しながら新たな収益を生み出せます。

また、資源使用量を減らせば原材料費とエネルギーコストの両方を下げることができます。
この発想はESG投資※や環境経営の評価軸とも一致しています。

18Rは環境と利益を両立させるための仕組みとして活用できます。

※ESG投資(イーエスジー投資)とは、従来の「売上」や「利益」といった財務情報だけでなく、「Environment(環境)」「Social(社会)」「Governance(企業統治)」の3つの要素(非財務情報)を考慮して投資先を選ぶ手法のことです。

18Rを知ることで何が変わるのか

18Rを理解すると環境対応に対する見方そのものが変わります。
これまでの環境対策は規制対応や社会的責任として受け止められがちでしたが、18Rはそれを経営戦略へと引き上げます。

企業や自治体は資源の流れを見える化し、無駄を減らしながら価値を生み出せるようになります。
18Rが実務や組織の意思決定にどのような変化をもたらすかを整理します。

環境対応が「負担」から「戦略」になる

18Rを使うと環境施策はコストではなく投資として考えられるようになります。
資源を何度も使い回す仕組みを構築すれば、原材料費の削減と安定調達の両方が実現します。

これは資源価格が不安定な時代において大きな経営上の強みになり、循環型のビジネスモデルは顧客や投資家からの評価も高まりやすくなります。

18Rは環境対応を企業価値の向上につなげる思考ツールとして優先的に活用していきましょう。

SDGsやESGを実務や業務で活かせるようになる

SDGsやESGは抽象的な指標に見えがちですが、18Rを使えば現場の行動に変換できます。
どのRに取り組むかを決めることで、環境目標が具体的な業務改善につながります。

たとえば、ReduceやRethinkを進めれば資源効率の数値改善として評価できます。
この仕組みはサステナビリティ報告や投資家対応にも有効です。

18Rは環境目標を実務・業務で測定可能な成果に変えるための手助けになります。

まとめ

  • ✅18Rは3Rや5Rを拡張し、資源を価値として循環させるための考え方です。
  • ✅18Rは「ごみの削減」ではなく、製品設計から再利用までを含む資源の流れを対象にしています。
  • ✅3R・5Rは廃棄物対策の考え方でしたが、18Rは経済と環境を同時に動かす仕組みとして使われます。
  • ✅18Rはすべてを実行するものではなく、自社や地域・個人に合ったRを選んで活用するための地図です。
  • ✅資源価格の高騰や脱炭素の流れの中で、18Rは競争力と環境配慮を両立させるツールになります。
  • ✅18Rを導入することで、環境対応はコストから経営戦略へと位置づけが変わります。

18Rは環境対策に追われるための言葉ではなく、これからの経営と社会を安定させるための共通言語です。
まずは自社や自治体の業務に当てはめ、どのRが最も効果的かを見つけることから始めてみてください。

【参考・出典】

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